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The Spectrum of Pleiades

創作やゲームについてのアレコレをまったり更新する水月昴のつぶやき集

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Pangaea phase1 part2 

part1は拓徒視点中心でしたが、今度は理紗視点です。
これを書いていた当時は、キャラクターの個性がわかりやすい形で表現できるよう、
キャラクター同士の絡みを自分なりに大切にして書いていましたかね。

Category:Pangaea

Pangaea [phase1 -part1-]
>>Pangaea [phase1 -part2-]
「onlyは文頭に出ると後ろの文が倒置になる例があるように
排他的意味を持っているということは以前説明したが、
このAll (that) you have to do is A構文では言い換えでonlyを用いることが出来るため、
純然たる否定文でなくともneedの助動詞用法が可能なのでこれは誤答ではない、注意するように。
また、be動詞によるSVCの文型であるときSにdoが存在することを条件に、
補語における不定詞の名詞的用法のtoは省略することがある。
動詞が連続する見かけに誤答としないように。よって、この問題において指摘すべき誤りは――」
まだ目が覚めきっていない午前中、
窓越しにさす日差しの緩やかな陽気が意識のもやを助長して、授業の内容なんて右から左だった。
私の席は一番窓側にあるから日差しが差し込んでくる時なんかはとても暖かい。
夏だとちょっと暑いのが困るかな。
私のいる10組の教室は教室棟の全教室の中で最南端に位置していて、
かつ教室棟そのものが学校南部の上層にあるから、この窓からテシスの海が少し見えたりする。
見下ろす位置にはミディアのセクターγ部分が広がっていて、
無数のレヴィテイター(磁力客体を搭載して浮力と推力を得た乗用機のこと)が
忙しく飛び回っているのが見える。
そんな風景を眺めながら私はぼーっと今朝のことを考えていた。
(お母さん、今日も寝坊してたなぁ……。やっぱり昨日の夜あのまま寝られなかったのかな)
私のお母さんはいつもじゃないけど、時々ある写真を抱きしめたまま独りで泣き続けてる事がある。
その写真というのは、私とお父さんとお母さんの3人で海に行ったときに撮った私たち自身の写真だった。
まだ私が中学生だった頃の事。
それがお父さんがいなくなる前の3人の思い出としては一番新しいものになる。
お父さんは激務と言っていい程の仕事で常に忙しい人だったのに、
その日は私のためにわざわざ時間を見繕ってくれた。
私は海に行って遊ぶことよりも、
お父さんが私のことをそれだけ大切に考えてくれた事がとても嬉しくて、
写真の中の私は物凄く笑顔だった。
その後、お父さんは前触れもなく姿を消した。
三人で暮らすには幾分広すぎる家で築いてきた暖かい家族の姿は、
一転して冷えきってしまい、余計家が広くなったようにすら感じた。
なんとか二人でも明るく生きていこうとしてはみたけど、
やっぱり開いた穴は埋める事なんて出来なかった。
表面では気丈に振る舞っているように見えて裏では私達はすっかり参っていた。
お互い、地に足の着いていない状態で支え合ってなんとか日々を生きていた。
そうしたちどり足で私達はどこまで歩いていけるだろうかと漠然とした不安を抱えながら。
そうはいっても、私達もただ膝を抱えて座り込んでいるわけでもない。
私もお母さんも、お父さんとお母さんの仲間も、
皆何か手がかりはないかと、今も奔走している。
失踪の真実を求めて。

パコッ。
「はうっ!?」
半分ぐらい意識が飛んで思考にもやがかかっていた頃、
不意に誰かが私の頭を平たい何かで軽く叩いた。
顔を上げてみると、さっきまで授業をしてた長谷川先生が
いつの間にか私の傍に立って苦笑いを浮かべていた。
手には出席簿。
「水月さん、授業聞いてましたか?」
「……あ、ご、ごめんなさい…ぼーっとしてて……」
「うん、ちょっと話があるから、お昼休みにご飯済ませたら職員室に来なさい」
先生は苦笑しながらそう言って教室を出ていった。
ど、どーしよう……。
そういえば、呼び出されたの初めてだなぁ。
不謹慎だけどこれはこれで楽しみかも。

お昼休みに私は言われたとおり職員室にやってきた。
そろそろ私が来ると踏んでいたのか、先生とはすぐに落ち合えた。
長谷川先生は英語担当の教師であると同時に10組の担任でもある。
細かい事にもよく気がつく観察眼を持っていて思慮深く、
生徒の悪い面は鋭く指摘しつつ長所は如何に伸ばしきるかを
しっかり考察しているハイクオリティな指導により、生徒からの支持もあつい。
そういえば誰かに似てる気がする……。
私達は職員室を後にして職員棟のエントランスホール寄りにある生徒指導室に辿り着くと、
個室サイズに作られたいくつかの部屋のうちCルームに入った。
生徒指導室は特別に生徒個人とマンツーマンで指導する際に都合が良いよう、
いくつかの個室を並べた形になっている。
個室に入ると音が遮断されて急に静かになった。
二人とも机を挟んで向かい合う形で席につくと先生は話を始めた。
「さて、今日の範囲の2番の問題、正解はわかってるのかい?」
2番って大問2のことかな。
それぐらいなら予習のやつ直ぐに思い出せるから口頭で大丈夫。
「えっと、確か(1)は関係詞の二重限定後の動詞が主語の三人称単数を受けてないので誤答で、
(2)はotherwiseの副詞用法でIf not、もしそうでなければから続く後ろの節が過去である事から
All you have to doの内容は現在推量で表されるべきなのでbe動詞部分が誤答、(3)は……」
私がそうやって解を答えていると先生はまた苦笑してため息をついた。
「……?」
何か間違っていただろうかと不思議に思っていると、
先生は手に持っていたテキストを広げてあるページを指でとんとんと指した。
「今日の範囲は大問2で終わりだから、(2)だけ答えれば良かったんだよ」
「あ……」
人の話を聞いていないという事実を赤裸々に語ったようなもので、私は見事に墓穴を掘っていた。
「まぁ、全部正解だけどね。
まったく、なまじ間違えないもんだから君も随分と厄介な子だね」
そうは言うものの先生の発したその言葉は字面とは裏腹に嫌味が殆ど感じられなかった。
実際、そんなつもりはなかったけれど何故か優等生として扱われ、
私に何か問題があっても大っぴらには咎める事が出来ない私という存在は
指導する先生の立場からすれば面倒なのだろう。
もちろんそれは先生だけの面倒ではなくて、私と関係する全てが対象になるのでもあるけど。
そうした面倒の源泉は私でも先生でもなく、私の周囲だった。
そしてその源泉の種をまいたのがそもそも私本人でも先生でもなくて、
全く外部の要因であったから私の力でも先生の力でもやっぱりどうしようもなかった。
今でも止まらずにどこかで渦巻いている。
それほど『私という存在』の面倒はあちこち転移する癌のように厄介なものだった。
先生が厄介だと思っているのと同様に私も私自身のそういった境遇が厄介だと思っている。
だからこそ、先生の言う『厄介な子』というのは嫌味というよりも同情みたいなものだった。
「例え特進コース生とは言え、高校入学したての1年生が(2)の問題を初見でneedの助動詞用法や
be動詞直後の不定詞toの省略を伴った動詞finishを誤答としない生徒というのは君ぐらいなものだよ。
君なら今大学受験したって受かりそうだ」
「えへへ、そんなことないですよ」
とは言うもののやっぱり褒められるのは嬉しかったりして、表情は緩んでしまったりする。
パコッ。
「はぅっ!」
「が、一方で君には別の問題があるのも事実だ」
先生はそう言いながら、調子に乗りかけた私の先手を制して
さっき展開していたテキストで私の頭を小突いた。
「べ、別の問題ですか?」
先生はしばらく何かを考え込むように黙った。
「……先生?」
「『もし夢の世界が我々の現実になれば我々は如何なる存在で在るだろうか』……」
「!?」
それは…あの時お父さんが独り言のように呟いた……、
そしてセントラルタワーのお父さんのワークステーションにこっそりハッキングした時に……。
「君がこっそり、それこそ両親にも誰にも気付かれないように
例の件を調べ回っていることは私も把握している」
もう先生の表情はさっきのような柔らかいものではなくなっていて真剣そのものだった。
確かに私はお父さんの所在を確かめるべく独自に調査していた。
何とかしてお父さんを見つけだしたかった。
何もしないではいられなかった。
だからお父さんの関わるあらゆるものから洗い出そうと、
ここ1年くらい手がかりになりそうな資料に当たっていた。
「君がつらいのも、君のお母さんがつらいのもわかってる。
けれど、君はまだこの件では無関係の人間でいられてるんだ。
今このタイミングで深みにはまるものじゃない。
この件の裏では君の想像とその手には遙かに余るものが動いてる。
こうして君にこの話をしているだけでも私も相当大きいリスクを負っているんだ」
深み? リスク?
一体何が起こっていて、お父さんは、お母さんは、私は何に巻き込まれているっていうの?
本当に私は無関係だろうか。
無関係でいられるんだろうか。
先生は、何者なんだろうか。
「先生は、一体何を掴んだ気でいるんですか」
「水月さんが…水月昴さんが巻き込まれたある程度の真相とその意味の見当ぐらいはね。
私は彼が抱えていたいくつかの研究チームのメンバーのひとりだから、
あの人の周囲での情勢はある程度把握している。
もちろん、君がハッキングしていたのもリアルタイムですべて追跡させてもらった。
セキュリティプログラムを掻い潜ったのは見事だが、たやすく追跡されるようでは業が粗いよ。
僕がいち早くつけたからよかったものの、そうでなければ君もただでは済まなかったはずだ」
「…………!」
偽装工作はしたし、当然専用の串だって通した。
とりわけ串は”Event Horizon”と名づけた、専用の暗号化・解析コードを利用して
クライアントとサーバーのアクセスを厳重に管理するシークレットプロキシサーバーで、
これは私が秘密裏に某所に自設したものだから逆アクセスなんてまず無理。
“Event Horizon”という名の通り、外側じゃその存在すら“見えない”ようになってる。
たとえアクセスされてることがわかったとしても、
辿ってアクセス元を見ることなんてできないはず。
クライアント側としてアクセスする場合でさえ私の角膜照合も必要だったりするのに。
それでも見つかっていたなんて……。
そもそもお父さんのワークステーションのセキュリティだって、
通れるのは私ぐらいしかいないはずで、わざわざ監視なんてしなくてもいいぐらいの防御力はあるし、
監視する権限そのもののパスすら怪しいぐらいなのに。
やはり警戒されていた?
それぐらい失踪の件の裏では事態が緊迫してたってこと?
「気付かれてたのが意外だったかい? 君のお得意のプロキシ、
あれは君のお父さんは知っていたよ。
彼が知ってるなら我々が知っていておかしくないだろう?
ようするに筒抜けだったわけだね」
「………っ」
お父さんの身近なところで事件が起こったのなら、
確かに当事者はお父さんのことやその家族であるお母さんや私のことを良く知っていてもおかしくない。
そして、この事件がなんらかの人物や団体によって引き起こされたものなら、
その情報が利用されることもあるだろう。
そうなると、私達の行動も把握されてるかもしれないし、
私が得ようとするデータが改竄されている可能性もある。
うかつに行動に出られないということになる。
だから、ここで無理に動けば“深みにはまる”と先生は言ったのかもしれない。
気付かないうちに、私達の手足は見えない糸で拘束されているみたいだった。
やっぱりこれは単なる行方不明とは話が違うみたい。
調べている間、失踪に関する情報が
私の権限を持ってしても殆ど出てこなかったから薄々そんな気はしていたけど。
「何故…先生は今頃そんな事を私に話すんですか」
「君がだいぶ事に気付き始めているようだったというのが一つと、
研究チームの方でも不穏な動きが見られたから警告しておかなければならないと思ったからだ。
今下手をすれば、本当に君達まで巻き込まれてしまう」
巻き込まれる?
上等だね。
向こうからわざわざ出てきてくれるなら、むしろそれは迎え撃つチャンスになる。
その隙に付け込んで暗闇から一気に真相を引きずり出してやる。
そうすれば無理に枷を手足に残したままでいなくても済むようになる。
「警告しなければならない事態になっている時点で、
やっぱり私は私で対策を立てなきゃいけないんですよ。
お父さんがいない今、私がちゃんとやらないと」
「あのね、君はまだ高校生だ。今のうちにしておくべき事は他にいくらでもあるだろう。
こういう問題を片付けるのは、大人の責任なんだから君は気にせず僕達に任せたらいいんだ」
大人の責任。
そうやって大人は勝手に自分達のテリトリーを作る。
今回の件だって、そもそもその大人の責任とやらが完遂されていたなら問題にすらならなかったはず。
自らの姿を隠蔽し、かつその裏面では自らの都合で全てをでっち上げる。
面倒に弱い大人の、便利なツール。
責任という名の無責任。
そういった子供じみた仮面を重ねて隠した、
素顔とも言うべき秘密領域(シークレットテリトリィ)の醜態の皺寄せは、
結局のところ子供である私達にやってくる。
「そうやって、自分の出来る事を何もしないで後悔するのはもう嫌だから」
少しため息をついて席から立ち上がる。
もうこのまま話を続けてもしょうがない。
単なる水掛け論がしたいわけじゃないんだから。
「話はそれだけですか? そろそろ次の授業の準備しないと」
先生も私と同じように小さくため息をつくと頷いた。
「君はもう少し協調性というものを知っても良いと思うよ。
確かに君の問題の大部分は君のせいじゃないが、
君のその他人を頼らなすぎるありようが拍車をかけている一面もあるんだ」
「別に私は人を頼ってないわけじゃ……」
「けれどできるだけ自分が努力しようとしているだろう?
それは結果的に他人を頼らないのと同じだ」
確かに私は何かをしてもらう、というのは両親以外にあまりない。
それは結果論からすれば先生の言うように、
私がどう思っていようが他人を頼らないあり方と言えるかもしれない。
「でも……」
私が人の好意に安んじるというのは、皆からしてみればどうだろうか。
『あの子はあれだけ恵まれているのに何故自分は……』
きっとそういうイメージに拍車をかけてしまう。
別に私は私がそれほど特別な存在だとは思わない。
結局は皆の、一人一人の見方次第。
でも、だからこそ私にはやっぱりどうすることもできない。
強いて出来る事と言えば私も負けないぐらい努力する事。
だから、やっぱり私は甘えちゃいけないんだと思う。
「……どうしても抵抗があるなら、9組の燈炎山拓徒君に会ってみるといい」
先生は、私が指導室から出るときそう言った。
一体どういう人なんだろう。
一体私とどう関係するんだろう。

結局あの子は最後まで僕の訴えを納得せずにこの部屋を後にしてしまった。
昴さんが研究所に連れてきたあの時とは見違えるほど立派になった。
あの時はまだ、お父さんの影に隠れるように始終昴さんの傍を離れようとはしなかった。
あの子はその時のことをもう覚えていないだろうが、僕は今でも思い出せる。
興味津々に父親の研究を見ているその女の子には、僕もまた期待を寄せていた。
その傍らにいる父親のように立派な研究者になって貰いたい。
心からそう思ったものだ。
もちろん今だってその思いは変わらない。
だからこそ、やはり僕はあの子を見守ってあげなければならないんだ。
入学の時にはあの子のお母さんが僕の所に来て、
理紗をお願いしますと半分すがられる様に頼まれた。
頼まれなくても、もちろんしっかり見守るつもりだった。
それでも、その時の彼女の様子を見ていたら、
どれだけ二人が辛い思いをしているのか改めて思い知らされた。
理紗ちゃんが黙っていられないのもわかる。
早くなんとかしなければ。
問題は山積みだな。
それにしても理紗ちゃんの協調性のなさもどうしたものか。
燈炎山君や、叉鴇君あたりも筋金入りだし。
しかも皆原因となる事情はそれぞれ別ベクトルで込み入ってる。
おまけにこの学校の生徒は優秀な子が多いから、
その分問題を自分の内側に抱え込むのに慣れてしまっている。
どうにも厄介な子が多い。
だからこそやり甲斐を感じてここの教師になったわけだけどね。
ひとまず理紗ちゃんと燈炎山君の邂逅が触媒となればいいが。

「おっ、おったおった!」
先生と別れ、指導室から出て教室に戻ろうとした時に、
物凄い気さくそうな男子生徒が私に話しかけてきた。
「探したで! 俺、小林怜示て言うんやけど、水月理紗ちゃんやろ?」
「え? う、うん、そうだけど?」
「ビンゴ! 初対面で悪いんやけど、俺今ちょっとしたイベント企画中でな、
理紗ちゃんにも参加してほしいねん」
笑顔が眩しい男の子。
会話のテンポが良くって、気を抜くと丸め込まれそうなぐらいダイナミックなコミュニケーション。
きっといろんな人と気兼ねなく話せて、友達も多かったりするんだろうな。
羨ましいなぁ。
「イベント?」
「そや! 燈炎山拓徒って根暗でごっつ冷たい奴知っとる?
そいつと理紗ちゃんの勝負イベントやろう思ってるんや。
今メンバー集めてるとこなんやけど、絶対熱いモンにするから参加してくれへんかなぁ?」
凄いタイミング……。
これも先生の差し金なんだろうか。
どちらにしても燈炎山君がどんな人かは気になる。
「えと、どんな勝負すればいいの?」
「AWS使て争奪戦みたいなんやろうって思てんけど」
AWSというのはAltered World Simulaterの略で、
デジタルにオルタードワールドを再現した世界を構築し、
一方向的に干渉する事ができるシステムのこと。
主に氷河為暁博士と森誠二博士の研究によって大成したと言われる。
人工的に作られた世界に擬似的に人が存在することができるようになっている。
これは多少普及に時間がかかったようだけど、今ではゲームにも使われていたりする。
仮想世界だから現実にはありえないようなことだって起せるし、
それによって実際の人体やその他環境に対して逆干渉する事もないから、
ある程度思い切ったことが出来る。
そういう技術の恩恵を最も受けるのは娯楽の類だった。
こうして、AWSは若者にも絶大な支持を得ることになる。
けれどAWSは特殊な巨大装置が必要なため、
多くの巨大施設に行って使わせてもらわなければならない。
学校にもあるけれど流石に遊びのための使用はできないので、
遊び目的の場合はAWSセンターみたいに
皆が自由にAWSを使えるようにした公共施設に行くことになる。
使用料は取られるけど、システム構成・ネットワーク構成・本体維持などに
元々膨大なコストがかかるから流石に学校みたいに無料でってわけにはいかない。
「ターゲットになるオブジェクトを両チーム1個ずつ持って、そいつを奪い合うんや。
どっちかが相手チームのオブジェクトを手にした時点で勝利。
それを妨ぐためやったら戦闘で相手チームの人間倒しても、
戦闘せずに先に奪う方法があるんならフェイント・騙し・黙秘もあり。
どや、これなら戦闘力だけやなくて、知略とかの駆け引きもできると思わん?」
完全に戦闘だけっていうのなら迷ったけど、確かにそれなら私でも頑張れるかも。
純粋に戦闘能力があるだけでも、知略があるだけでもクリアは難しくなる。
適材適所に別の能力が試される。
後問題になるといえばチーム編成とステージ、詳細ルール……。
「えっと、チームとかステージとかは?」
「あー、細かい設定はチームが集まりきってから考えるさかい、ちょい待っててくれへんかな」
「うん、わかった。連絡どうする? ケータイのメアドでも教えとけばいい?」
「おっけーや。悪いな、急な話で」
メールアドレスを教えると彼はまたメンバー集めの奔走に戻っていった。
アクティブな人だなぁ。
私が彼みたいな生き方したらすぐ疲れそう。
私ももうちょっと体力付けなきゃ。
そういえば私のこと“理紗ちゃん”って呼んでくれた。
たぶん彼の場合は私の思ってる事がわかってたというより、
単に気さくに話すタイプだからだろうけど。
多分誰に対してもあんな感じなんだろう。
気さくなのに図々しく感じないあたりが才能を感じさせるなぁ。
付き合い上手って得だよね……。

To be continued....

――――――――――――――――――――――――

暫定Character Profile

Name:水月理紗(ミヅキ リサ)
Age:16 (Birth:April,30 牡牛座)
Sex:Female
Special Ability:????
Combat Style:ほとんど布石によって勝利する。
       相手がどう出るかを読み、相手の勝利ケースを全て潰すことで
       結果的に相手を敗北へ導き、勝利する。無敗を事とする。
Character:Pangaeaの主人公の一人。
      生年月日の関係で、同学年の多くの人から見て年上である。
      聖代学院高校の女子生徒で、
      思考力の高さが尋常ではないことから天才と呼ばれている。
      水月という姓によって「学者様のお嬢様」と裏で囁かれ、
      真面目な性格がかえって「優等生」というレッテルを呼び、
      中々社会に溶け込めないのが悩み。
      容姿は小柄で、すらっとした体形、整った顔立ち、
      美しい髪が「人形のようである」と定評。
      しかし、本人は胸がないことにコンプレックスを抱いている。
      そんな容姿と優しい性格、天然さを持っていながら、いざ勝負事になると
      とてつもない頭のキレと攻撃性があり、そのギャップに多くの人は驚かされる。
      水月の運命を最も受け継いだ者であり、
      その手で多くの犠牲と唯一の希望を生み出す。
      将来、宇宙科学研究に携わる事が夢。
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2011/11/07 Mon. 03:52 | trackback: 0 | comment: 0edit

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