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The Spectrum of Pleiades

創作やゲームについてのアレコレをまったり更新する水月昴のつぶやき集

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Pangaea phase1 part4 

さぁ、作戦会議です!
ヒロと理紗、どちらの思惑が通るのか!
それぞれの登場人物が、そのキャラらしさを活かせる布陣をさせてあげたいですねw

Category:Pangaea

Pangaea [phase1 -part1-]
Pangaea [phase1 -part2-]
Pangaea [phase1 -part3-]
>>Pangaea [phase1 -part4-]
桂介と怜示を連れ立った、いわゆるヒロチームのリーダーである俺の腕には怜示が話した通り、
今回問題となるオブジェクトがいつの間にか装着されていた。
周囲を見渡すと広大なホールをいくつかに分割してあって、
用途ごとに訓練用の設備が備えられていた。
あまりにも広い故に、純粋な戦闘になったときは便利かもしれないが、
何かを仕掛けようにも仕掛ける場所がなく、
まるで複雑さを感じないこのフィールドは
相手チームとしては使わないで済む策を練っているはずだ。
恐らくあまり活躍は期待できない場所だろう。
オブジェクトを隠すにしても隠す場所もないしな。
「んでヒロ、実際のところどうなんだ? どう勝つつもりでいる?」
桂介が手投げナイフを手で弄びながらステージを見渡していた俺の元にやってきた。
そのナイフは奴の能力と何か関係があるのだろうか。
「まぁ、奇襲は確定だな。面倒な事になる前に片付ける」
「どう仕掛けるかはもうちょい情報がいるっちゅーこっちゃな」
怜示もやってきた。
「そういう事だ。まずはステージのチェックだな」
「ほい、マップ」
怜示が小型の携帯端末をよこして見せた。
「こっから理紗ちゃんとこに移動するっちゅーことになると、
2Fの事務区画か物資保管区を通っていくことになるで」
確かに通路自体は一度二階に上がらなければ向こう側へは渡れないようになっている。
だが当然ながら正面から突っ込むのも敵の術中にはまる可能性は高い。
奇襲をするからには通常ありえないルートを使うべきだ。
まずこのマップ状から考えて、
もっとも変則的な動きが可能そうなのは
血管のように各所に張り巡らされたエアーダクトか。
予想外の事態にも対応しやすく融通が利くメリットがある。
もっとも、この程度の発想なら簡単に読まれているだろうから
警戒されやすいという点においてはリスクが生じる。
良い意味でも悪い意味でも常套手段、ということだ。
通気口の設置場所は、ここ訓練場には3箇所、
事務区画には2箇所、物資保管区には4箇所、生活圏には3箇所存在する。
ここからでも事務区画に繋がる通路の横にひとつ見える。
物資保管区に多く設置されているのは、
恐らく保管の際に特殊な空調管理が必要なのだろう。
「ん? あぁ、通気口か」
桂介が俺の視線を追っていた。
「あ~、そいつはアカンで。通気口の数自体はそこそこあるんやけど、
途中で経路が統一されとる。罠仕掛けるんには絶好の場所や」
確かに怜示の言う通り、どの通気口から入ったとしても1Fと2Fの間で
一度全ての経路が合流して一本になっている。
通常より警戒されるというリスクから考えると、
まだ通路をそのまま正面突破した方が安全かもしれない。
「なら下だ。地下水路はどうだ?」
マップ上では訓練場と生活圏で出入りが出来そうな構造になっていて、
支流がいくつかある上に、
水路であるが故に空間的にもエアーダクトより罠を的確に仕掛けるのが難しい。
「トラップの可能性は薄いけど、
制御室で全部管理されとるから制御室取られたらお終いやな。
通気口と違て出入り口がそう多くあらへんから、出口で張られる危険性もあるで」
しかしそれならば、逆を言えば制御室を奪えば比較的安全で確実な経路確保になるな。
相手側の干渉を抑えながらも素早く移動ができる。
このメリットは大きい。
「あの運搬機はどうだ?」
そう桂介が指す訓練場の隅には大きめの鋼鉄の扉と操作パネルが壁に備え付けられていた。
大きめの物資を運ぶための特殊経路だ。
「あれは物資保管区と繋がっとる奴やな。
一応ここと物資保管区にある操作パネルで動かせるんやけど、
権限は制御室の方が上やから地下水路と殆ど同じようなもんやで。
強いて違いを言うなら、こっちは出口が物資保管区やから、
理紗ちゃん陣営が罠仕掛ける前に抜けられる可能性があるっちゅう事ぐらいや」
試みに操作パネルで起動させてみると扉が開き、
奥にはベルトウェイが続き、手前に大き目の台座が待機していた。
この台座の上に物資を固定して訓練場と物資保管区の間を
ベルトウェイで行き来させるようになっているらしい。
経路の奥の方から、
倉庫などでよく感じる無味で少しこもった様な空気が流れてくるところからしても、
確かにこの先は物資保管区に繋がっているようだった。
「……なるほど、そうか。よし、奇襲第一波はエアーダクトで行く事にしよう」
俺がそう言って頷くと怜示は唖然とした表情を見せた。
「え、ちょ、ちょい待てや! さっき危ない言うたん聞いてへんかったんか!?」
「いや、聞いてたさ。だが、危なくない方法があるんだよ」
口元を緩めながら集合場所を目指して一人通路に向かう俺を
メンバーの二人は怪訝そうにしながらついてきた。

「この辺って本当になんにもないのねぇ」
だだっ広い大食堂のど真ん中で周囲を見渡しながら真衣ちゃんがそうひとりごちた。
確かにこの食堂は一見何もない。
「強いて言うなら通気口があるくらいかな。
これは気をつけといた方がいいよね、理紗」
真衣ちゃんは食堂の隅にあった通気口のフィルタを外して中を覗き込んだ後、
私に向き直ってそう付け加えた。
「……うーん、そこ自体はあまり気にしなくて良いと思う」
「えっ? なんでよ、危なくない?」
確かにヒロくん達の目的は十中八九奇襲だろうから、エアーダクトは強力な武器になる。
けどこの武器には大きな欠陥がある。
「通気口なんてベタな手を堂々と使うとは思えない。
それにここまで来る間に一度経路が統一されてるからトラップを仕掛けやすい」
ずっと黙って着いてきていた絢ちゃんが、特に興味なさそうに呟いた。
「あ、そっか。じゃあ経路が統一されてるところだけ気をつけとけばいいのね」
「うーん、それも必要ないと思うな。
むしろ放っておいた方がいいかも。注意するとしたら一カ所だけ……」
多分ヒロくんならあそこの事、見抜いてるよね……。
「ほ、放っておいていいの、本当に?」
私の放っておいた方が良い、という言葉に真衣ちゃんは再び動揺を見せた。
「無駄に警戒するとこっちの動きが鈍るし、相手に察知されやすくなる」
そんな調子の真衣ちゃんとは対極に、絢ちゃんの口調は無表情だった。
「じゃあ注意する一カ所って?」
「……さぁ、自分で考えて」
絢ちゃんも気付いてないのか、
少し困ったような顔をしながらふいっと顔をそらしてしまった。
絢ちゃんは確かに勘は鋭いけど、
きっとどっちかというと論理的な頭の良さよりも直感で捉えるタイプなんだろう。
彼女には見えない部分は私がきちんと補おう。
「もーっ、絢ちゃんもツンデレタイプなのね! かーわいっ♪」
そんな絢ちゃんの仕草にときめいたのか、飛びついて頭をくしゃくしゃと撫でる。
「わきゃっ、…ぅ、や、やめっ……!」
真衣ちゃんの腕の中で弱々しくもぞもぞともがくが、
かえってその姿が真衣ちゃんを煽りたてていた。
「あははっ、えっと、どこを注意しとくかは後で説明するね。
それより、ここの食堂、食器とかどこにあるかな?」
「……あそこ」
絢ちゃんが姿勢をわざと崩しつつ低くして真衣ちゃんの腕から逃れ、
食堂カウンターの脇にあるスタッフオンリーのドアを指した。
「お邪魔しまーす……」
誰もいないのはわかっていながら一応断りを入れて進入する。
流石にこれだけ広い食堂を賄うための舞台裏はまるで工場のような様相を呈していた。
カウンターの一番近い位置に食器類はまとめて整理されていた。
「うーんと…これかな……」
私はその中でも最も光沢の良い高級なカトラリーを手にした。
「随分高そうな食器ね。……でもそれどーすんの?」
後ろからは真衣ちゃんが覗き込んできていた。
「……じゃあまず、ヒロくん達はこのゲームでどうやって勝つつもりでいると思う?」
私がそう聞き返すと彼女は少し考え込んだ後、
いまいち判然としないのか控えめに口を開いた。
「……理紗の罠が完成する前に強襲、力押しってところ?」
「うん、大丈夫、それで正解だよ。それでね、もしそういうことなら
ヒロくん達は私達との間の純粋な戦闘力には結構開きがあるってわかってる。
それを前提にした時、これの処遇はお互いどうするのが自然だと考えてるかな?」
そう言って私は腕に固定してあるオブジェクトを指した。
「どっかに隠す?」
「うーん、半分正解。確かにヒロくん達は隠してくると思う。
でも私達にはこれを身につけたままにしておくメリットがある。
ヒロくんはそっちの可能性を重視してくる」
「メリットってどんな?」
首を傾げる真衣ちゃんにすぐには答えず、
絢ちゃんの様子を伺ってみると仕方なさそうな顔をして代わりに答えてくれた。
「……オブジェクトを壊した方が負けなら、
オブジェクトを持ってるかもしれない相手に下手な事、
特に強力な攻撃とかはできない」
「あー、なるほど。確かに力業で勝負に出ようって手合いにとっては厄介ね」
「うん、だからヒロくんは最初から私達、
特に私が身につけていると警戒してくるはず。
そうである限り、私達は手を尽くすタイミングをいくらでも見いだせるし、
理不尽な負け方はしなくて済む。でもね、これには一つ欠点があるの」
「常に自分達もオブジェクトに気を使いながら戦わないといけないってことね」
「そうそう、だからヒロくんには私がオブジェクトを持ってるように見せつつ、
一方で気付かれないようにオブジェクトをどこかに隠すのが理想になる。
これはそのための囮になってもらうの」
そう言ってさっき手にしたカトラリーを見せる。
「お、囮って…そんなスプーンやらフォークやらで務まるの……?」
真衣ちゃんはあからさまに怪訝そうな顔をした。
さもありなん、囮にするには余りにも見た目的に無理がある。
「へへぇ、できるんだよ♪」
納得のいってなさそうな真衣ちゃんを余所にスプーンを数本頂戴して食堂に戻ろうとしたとき、
ふと大きい業務用ゴミ投棄装置が目に入った。
「あっ!」
「えっ、なになに、どーしたのよ」
私の声に驚いて真衣ちゃんが私の視線の先を追った。
「……ダストシュート?」
「うんっ、これ使えるよ!」
嬉々とする私の意図を図りかねているのか、
”何に?”という顔をして絢ちゃんの方を見るが、また軽くあしらわれてしまった。
後で作戦を話す時にちゃんと説明することにして、私達はひとまず食堂を後にした。
食堂の他に見ておくべきは物資保管区ということで、私達3人は二階へ移動した。
物資保管区に入ってまずは気になっていた通気口をチェックする。
マップの構造上、どうやらヒロくんが奇襲に使いそうなルートの出口は二カ所に絞られる。
どうやらそのどちらから出ても食堂へ向かう通路にたどり着くようになっているみたい。
エアーダクト経由とはいえ、通常のルートより若干迂回する形になるだろうから
私達が先に到着するシナリオは決して無理じゃない。
危ないとしたらむしろ正面から通常ルートで二階に上がってくる場合。
エアーダクトからの強襲に対応するには、
そしてあのダストシュートを有効に活用するには、
一時的で構わないから何としてでも物資保管区の制圧権を握らないといけない。
一方で、ヒロくん達の動きを制限するには制御室制圧は必須。
これが失敗すれば私達にとって致命的な状況になる。
激戦区になるならやっぱり二階のフロアだね……。
よし、大体方針は固まったかな。
「それじゃ、作戦を話すよ?」

To be continued....
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2011/12/02 Fri. 01:55 | trackback: 0 | comment: 0edit

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