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The Spectrum of Pleiades

創作やゲームについてのアレコレをまったり更新する水月昴のつぶやき集

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phantasmagoria 

身内で何やら幻想郷入りなるものが流行っている(?)らしいので
もにょっと書き始めた代物ですが、何も考えずにスタートしてるので
途中でぽしゃる可能性は極めて高いのでご了承を.....
例にもれずSFしか書けない自分は、まぁやっぱりそういう流れになると思います。
でも下手なSFやファンタジーよりずっと奇妙で不思議な世界を本気で信じている連中が
量子力学をはじめとする学問を扱う理論物理学者達でもあるんですよね。
宇宙を記述するというのはそれぐらいぶっとんだ話なわけですが、
元々学問とはそれを目標に産声をあげたと言っても過言ではないわけです。
話がそれたようで実はこれがテーマのような気がします。
(幻想郷の意味は一体(笑))

Category:phantasmagoria

>>phantasmagoria [phase1 -part1-]
phantasmagoria -chain destruction-

out phase -Non Rapid Eye Movement-

ゆっくりと浮かんでは消えていく何か。
無数のそれらで埋め尽くされたこの世界はなんら一定の解を持っていなかった。
あるいはあらゆる解を内包していた。
”これは、何か”
その問いがまた、”それ”を変化させる。
それらとは、それらそのものであり、また完全に異なる何かだった。
存在するという事とは、それが認識可能であるということだとよく思われがちな話だが、
実際のところ世界の最も根本的な決定は認識することで行われている。
つまり”それ”が”それ”であるのは”それ”自身が”それ”になるためではなく、
”それ”以外のあらゆるものが”それ”ではないが故に、
”それ”以外が”それ”を”それ”であると決定付ける事で存在が確かな形で確定する。
いかなる事例においても例外を見る事はない。
そしてまた、”それ”は観測という干渉のもと、
数多の可能性から新たなひとつの概念へと収束していった。

phase 1. -Awakening-

ブワリ、と刹那的に空間が歪む。
もちろん、空間を超越する妖怪はこの変化にも機敏に反応していた。
「あら、今のは……」
感覚的には幻想郷側における時空間のエントロピーが
一瞬にしてある程度増大したような印象だった。
一般に幻想郷のあらゆるエントロピーは確かに元々高い水準を維持している。
であるからこそ幻想の郷なのだ。
妖怪もいれば、幽霊もいるし、普通に人間だって生活している。
幻想郷の外から見れば恐ろしく高エントロピーな世界だと感じるだろう。
一言で言えば混沌。
こんな世界で誰かが弾幕ごっこでも始めようものなら、
確かに一時的なエントロピーの増加など日常茶飯事ではある。
実際、多くの幻想郷の住民はこの程度の変化など気にも留めないだろう。
だが、スキマを通じて多くの存在を幻想入りさせてきたからこそ気づく事もある。
そう、空間・熱量的なエントロピーの増加は弾幕ごっこの勃発に比べれば
はるかに微小なものだったのにもかかわらず、情報的エントロピーの増加量は
時間軸上のある程度の区間においてのみ限定的ではあるが、爆発的な増加を示したのだ。 
スペルカードの発動などではこのような変化はまずありえない。
戦闘情報というのは確かにある一定量の可能性を同時に含むものではあるが、
戦況が進むにつれて相対的には非常に速い速度で波動関数が収束する。
一方で、今しがた捉えることができた情報エントロピーの増加量は
そうしたものとは比較にもならない程多かった上に、
収束までの時間も比例して非常に長い。 
こうした変化が得られる際に考えられるのは
人の死、あるいは人の生だ。 
この推測はほぼ間違いないだろう。
時間的スパンも一致している。
とはいえ、博霊大結界が乱れた様子もないし、当然スキマ送りがあったわけでもない。
「妙ねぇ……。ふふっ、きぃー君が来てから随分きな臭い場所になったわね、ここも」
まさか、アレと関係すること?
おそらくこの変化に気づいている人はほとんどいないだろう。
しいて言えば、どこぞの吸血鬼のお嬢様ぐらいだろうか?
「さて、これでどう運命が変わるのかしらね?
いいじゃない、退屈な幻想郷もちょっとは面白くなってきたわ」 

                -[◇]-

延々と何らのつかみどころのない泥のような世界を同じく不確定な意識がぼんやりと泳いでいた。
覚醒も同じようにはっきりとしたきっかけがあったわけではない。
ただぼんやりとした意識のまま、
気づけば深い森の中で大樹を背に持たれかかって座り込んでいた。 
その事にうっすらと気づいてからも、思考回路が重い何かに阻まれて
しばらくは森の木々や動物、あるいは正体不明のざわめきを耳に、
ただぼんやりと揺れる木漏れ日を眺めていた。
正体不明のざわめきというのは、人の声のような、動物の鳴き声のような、
言葉のような、しかしまったく聞いた事のない囁きのような何かが、
いたるところから聞こえてくるのである。 
つかみどころのない夢の中にいたせいか、
最初のうちはそれでも違和感にとらわれる事はなかったが、
”それはなんだ”という問いの解を一向に得られないでいるうちに、
思考回路が徐々に鮮明さを取り戻していった。
そういえば、ここはどこだ?
取り戻した思考回路をウォームアップさせるようにすばやく検索をかけるも
条件に一致する解は得られなかった。
ざわめきの正体も未だ掴めない。
少なくとも五感で認知できるような代物ではないらしい。
(オカルトは専門外なんだがなぁ……)
第一、自分が元々居た場所といえば森はおろか、
まともに植物が生息する場所すら貴重なスポットだといわざるを得ない状況だったはずだが、
こんなわけの分からない巨大きのこが圧倒的な大樹を中心として群生するような空間など、
一体どういう冗談なのだと嘆息を漏らすレベルだった。
よくできたVR空間にでも放り込まれたのだろうか。
この場所から一歩も動かずとも、四足の獣をはじめ、
鳥、虫、あらゆる動物が森と一体となって生息しているのがわかる。
つい先刻まで浴びていた無味の空気、LED照明、
膨大な空間に整然と配置された管理用ワークステーション端末は影も形もない。
(つい先刻……?)
そうだ、自分は今まで何をしていた?
たしか、ARK端末を…どうしようとした……?
ARK端末?
なんのことだ、そんなもの自分は知らない。
「ふぅ……」
落ち着け、少し混乱しているみたいだ。
確実に思い出せるところからいこう。
自分は誰か。
(水月昴。電子情報を専門とするエレメントデコーダーで、
東京総合科学研究区域・情報学専科研究所の依頼により
オルタードノードの現状調査と修復に着手……。そうだ、エレメントデコーダーだ!)
首にかけた鎌の形をしたシルバーアクセを思い出し、
手にとってみるとそこにあるのが当然の事のように思えるほどの馴染みを覚えた。
もう何年も長い事そうしてきたように。
「Coded [Construction]:白銀(シロガネ)ノ鳥(トリ)」
手にしたアクセは青白い閃光を放ち、
周囲に帯電した電位差を集めてエネルギーを増幅し、
高圧サージ電流を周囲に流しながらその形態を変化させた。
それは等身大ほどにまで巨大化し、輝かしく光る白銀のボディに羽のような装飾、
鋭い切っ先に広い刃を持つ大鎌に変化した。
同時に視界の見え方も大きく変わる。
電磁場を可視化できるパッシブアビリティで、
可視光の他に、電波、マイクロ波、赤外線、紫外線、X線、ガンマ線と、
あらゆる周波数の電磁波を感覚的に捉えることができる。
あふれ出すようにして大量の光が視界に差し込み、とっさに目を閉じる。
もっともこの光は認知過程で作られる人工的な知覚で、
脳地図にしっかり焼きついてしまっているので、
調節するまでいくら目を閉じても眩しさは変わらない。 
頭上から痛いほど降り注いでくるところからして、
おそらく太陽から到達した大量の電磁波を最大限可視化したためだろう。
通常この可視化は感覚的に周波数をチューニングすることが可能で、
自分がフォーカスしたいものだけを知覚することができるのだが、
どうも今のは長いこと乗らなくなった自転車に久々に乗った時に感覚が追いつかなくなるような、
あの感じに似ていた。 
しかしそれも数秒のことで、取り戻した感覚によってすぐに見やすい視界へ戻っていった。
「ちゃんとデコードできてるな。おかしな世界ではあるけど、
少なくとも電磁力に関しては物理現象が捻じ曲がってる感じもしないし」
そのまま辺りを見回してみるも特に目新しい発見はない。
強いて言えば、無線通信などに使われる電波がまるで見つからないぐらいだ。
携帯端末も圏外表示、この分だと衛星が頭上にあるのかどうかも怪しい。
「つまり情報は0ってことか……。足で探すしかないな」
不確かな記憶しかないのでは考えていても埒が明かない。
ため息交じりにそう結論付け、
手がかりを探すために不気味なざわめきの満ちる深い森を緩々歩き出した。

To be continued....
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2012/07/25 Wed. 14:57 | trackback: 1 | comment: 0edit

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まとめ【phantasmagoria】

身内で何やら幻想郷入りなるものが流行っている(?)らしいのでもにょっと書き始めた代物ですが、何も考

まっとめBLOG速報 | 2012/11/24 03:51

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